『峠』は最近、役所広司さんが 主役で映画になり、
かなり時間が
掛かったが読了した。
何故、負けるかも知れない戦
を戦ったのか?
今となっては理解出来ない
所も多いが、人生も
負けるとわかっていても
戦わないといけない事も
多い。
やはり彼は最後のサムライ
だったのかもしれない。
画家の小山正太郎の
ことも出ていた。
彼の友人の子息である。
]]>『真珠の耳飾りの少女』の
映画をかなり前に
観たのですが、今度
は原作になった小説
を読みました。
映画では、主人公
の少女が耳にイヤリング
用に孔を開けるシーン
が印象的でした。
あの横顔がをがその当時
の少女を彷彿として
いたのを思い出します。
フェルメールの家族
の描写も興味をそそりました。
事実に基づいたフィクション
ですが、少女の内面の心理
描写が良かったと思います。
今日は、秋の気温になり
栽培したザクロを収穫
して、ザクロジュースに
しました。
久しぶりに飲んだ
ザクロジュースはかなり
酸っぱい味でした。
]]>『マーク・ロスコ伝記』を読了した。
DIC川村記念美術館で、シーグラム壁画
を観てから数年経って、この伝記が
出版されたので
ロスコを知る上で重要な本と思い、
読み始めたが、なかなか彼の絵画の
ことが、出てこないのには少し
がっかりした。
本の後半になり、少し制作の方法や、使用
した材料などが出てきたが、作者は文学の
方の専門家で、絵画についての
見識があまり無いのではないだろうか・・・?
クリフオード・ステイルや、バーネツト・
ニューマンなどの画家が出てきて、
その頃の抽象表現主義の時代背景は
詳しく描いていた。
彼の展示方法についての考え方
は興味がある。
]]>今月お雛様を飾ったが
最近なかなか、気温が暖かく
なりません。
毎日、冬の一桁の気温
が続いてます。
それでもお雛様を
お飾りすると気持ちも
春に近づきます。
それから最近『風神雷神』
(柳 広司 著)を読みました。
なかなか面白く、本阿弥光悦
や鳥丸光広、出雲の阿国などとの
からみも興味が湧いた。
しかし、タイトルの風神雷神
についてはもう少し文章を
付け加えてもらいたかった。
俵屋宗達の人と、なりは良く
描けていた。
琳派のことも、もう一度
見直したいものだ。
]]>先日、今評判の漫画
『かくかくしかじか』東村アキコ著を4巻読んだ。
美大の受験や塾の先生とのやり取りが軽妙なタッチで
描かれている作品だ。
もう40年近く前の自分のことを思わず考えてしまう。
私の周りには美大受験の、なんの情報もない状況で、一浪したので
今の情報の溢れている現状は隔世の感がある。
私は新聞配達をしながら受験に臨んだのだが、今思うとがむしゃらに前を向いて
突き進んでいた自分をこの漫画は思い起こさせる。
東京の国立で新聞配達をしていたら、一般家庭から高校の音楽の時間で聞いた
邦楽の『鹿の遠音』が流れて来たのを今でも鮮明に思いだす。
この漫画では、作者の実体験であるようで、日高先生も実在の人物である。
作者が、その先生に引け目を追っている場面がしばしば出てくる。
青春時代の葛藤と、先生への思いが、入り交ざった作品だ。
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『永遠のゼロ』百田尚樹著を先日読んだ。
なかなかページ数があり、
仕事の合間に読んだので、途中
もう一度読み返した所があった。
零戦に関しては、宮崎監督の
映画もあったり、(設計した堀越二郎
が主人公)、何か近年世間では
零戦に感心があるようだ。
作品は感動ものだが、
最後の方に主人公の謎が
解けてくるのだが、良く考えた
構成だと思う。
ただミステリーの感じもあり、
ただの戦記ものではないのが、
新しいのではないだろうか。
戦争の悲惨さの観点や、
歴史を考える上で色々参考になる。
最近観た映画の山本五十六
と相まってイメージが膨らんだ。
それから同じく、『海賊とよばれた男』
これも百田著であるが、完読した。
こんな人がいたのか
・・・読みつつ驚いた。
日昇丸事件は何処かで聞いた
ことがあったような気がするが、
出光氏が本に書かれた史実
そのままである人物だと言う
ことに驚きを感じた。
日本人の中にはこんな
すごい人が歴史の中に
沢山いるのではないだろうか。
私たちがもっと学ばなければならない
歴史が、教科書の裏に幾つもある。
大学の時に、読んだ『夜と霧』
ヴィクトール・フランクル著、
それから千田夏光著の
『禁じられた戦記』、亀井勝一郎の
著作など・・・。
ドキュメンタリー映画
『ゆきゆきて神軍』等々・・・
どんどん思い出す。
安部総理がこの『海賊とよばれた男』
を推奨するのは、分かる気がする。
今現在、靖国参拝の件でニュースを
騒がせているが、この本では日本人
の強さと、誠実さをもう一度考えさせる
側面も多いにあるのではないだろうか。
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著者は山本兼一さんだが、
『利休にたずねよ』の作者でもある。
『等伯』 上、下巻 の 安部 龍太郎
の本の感動のまま読み進めたの
だが・・・。
こちらは永徳の内面の葛藤を中心に
描いている。
初めの等伯の妻になる きよ に
永徳が惚れてしまうところは少し
納得のいかない部分だ。
等伯とのライバル心を全面に
出したかったのだろうが、
はたしてきよがほんとうに絵描き
だったのか疑問だ。
『等伯』の本とは別物と考えれば
それで良いのだろう。
山本さんは日本画の知識が豊富
で、あたかも狩野永徳の横でレポート
しているように文章を書いている。
すごいものだと感心する。
実際残されている永徳や等伯の
作品もすごいものだ。
]]>『色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年』を読んだ。
少し読むと、彼の本の『ノルウエー
の森』を思い出した。
その上、殺人犯を見つけようと
思うまでに考えが、先に先行した。
しかし、なにも解決しない結果
になったのだが・・・。
本の中にジャズやクラッシックが出て
きてなかなか興味を持て、面白かった。
しかし・・・。
とにかく今の時代であるから、
小説も様々なものが出てくるもの
なのだろう・・・。
]]>この春から
上巻の方は、家系や政治状況
の説明と登場人物の多さで挫折しない
でこの先読み終えるか・・不安だった。
なにせ、学校の春の準備に3人展、
等々あって・・・。そんなに時間が無
かったのでどうなることかと心配したが、
あらかた、高崎線内の東京行きの
電車の中で、遂に下巻まで辿り着き、
尚も、下巻はあっと言うまに引き込
まれて読了した。
等伯の奥さんが亡くなるところは
思わず涙がこぼれた。
下巻で利休の話が出てきたが、
『利休にたずねよ』 山本兼一 著
を思い出した。
この場面では、芸術を守ると言う
ことはどう言うことか・・・。
また制作の苦悩などが描か
れていて興味が尽きなかった。
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先日色々調べたら、深海均氏の
『深沢七郎外伝』が最近出版
され、来年生誕100周年と言う
事実を発見する。
彼を知れば知るほどのめりこんで
知りたくなる。この本も最初は高碕
図書館にあることを調べて、借りに
行ったのだが・・・借りたその近くで
少し読んだら、もう買わずにいられず
ブックマンズで調べ・・・在庫があった
ので、購入した。そしてまたその近くの
マハトマで食事の後で読んでみた。
ひつじ、ひぐま(愛称)と言う
人のことが詳しく書いてあった。
思わず、頭の中に嵐光三郎の
『桃仙人』と言う小説を思い出した。
自分の中でまた深沢への興味が
湧いてきた。
この人ははんぱなくすごいのだ。
とてつもなく大きな渦巻に
飲まれそうなすごさがある。
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