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ビエンナーレ3日目は
9月22日(日)に行った。
佐渡温泉の旧沢田小学校の
作品の浅見さんの現在の青図
(日光写真)のワークショップ
なども面白かった。
曽根さんの風のカーテンも
軽やかな作品である。
その後、大岩炭焼き小屋
の近くの大岩のインスタレーション
は自然との共振を感じられる
作品であった。
その後、赤岩地区の
長英の湯に行ったらすでに
温泉が廃止されていた。
少子化や運営面などで
採算が合わないのかも
しれない。
赤岩地区の各会場
を歩いて回って、スタンプ
ラリーのカードにすべて
スタンプが押されたので
記念グッズをもらおう
としたら、グッズが
足らない関係で後日
自宅に郵送されるこ
とになった。
帰宅の帰路で八ッ場ダム
の完成が近いのを知り、
やっと完成かと、その
長い道のりに感慨深い物
を感じた。
先日原田マハの本
『美しき 愚かものたちの
タブロー』を読んだ。
これは、先月行われた
国立西洋美術館の設立60
周年の記念行事と
関連した、小説である。
松方コレクションがどの様に
して、国立西洋美術館で
展示されるようになったのか
を丹念に描いた小説
(ノンフィション)である。
私が何時もこの美術館を
訪れた時、常設展で見かける
作品はこんな困難な時代
を経て、ここに展示されて
いるのか知らなかったの
だが・・・。
松方幸次郎の思いや
戦時中にナチスから作品
を守った人や、フランス
から吉田茂がどうやって
この作品を日本に
取り戻すことが出来たのか
が分かった。
感動の実話がそこ
にあった。
ゴッホのあの有名な
アルルの寝室の絵は
今、フランスのオルセー
の美術館の所有になって
いるが、本来は上野の
この美術館にあって
しかるべきなのである。
この絵はフランスから
返還されなかったのだ。
描いた本人も、松方も
すでに故人なのだが
作品は永遠に残って
ゆくだろう。
先日NHKの日曜美術館
でモネの睡蓮の修復
を放映していたが
その作品も松方のコレクション
だったのだ。
作品の裏側に色々な物語
があると言うのを今更ながら
実感した。