カリエールについて
先日観たカリエール展について
少しお話したいと思います。
私がカリエールを知ったのは
大学生の頃です。
神田の古本屋で1970年に開催
された、彼の展示の図録を
購入してから実物を観たのは
ロダン美術館(フランス)で
初めてでした。
それ以後は、新潟市美術館
にて数点の作品を観ました。
実際にかれの大きな展示
を観たのは、国立西洋美術館
で開催(2006年)された
ロダンとカリエール展でした。
長年、彼の作品にはひかれる
ものがあって、あのセピア色
の独特な作風の中に神秘的な
ものを感じていました。
家族を中心に描いていて、それが
誠に愛情深い印象がありました。
今回、彼の個展を観てやはり
奥深い作風を感じました。
ぼんやりした、未完成かと
思われる作品の中にも何か
想像力を掻き立てるものが
存在していました。
彼の子供や奥さんに対する
愛情がにじみ出ているところ
はやはり、心をつかんで
離しません。
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