『狂う人』梯久美子(著)を読む
先日、前橋の紀伊国屋
で購入した『狂う人』梯久美子(著)
を読んだ。
個展の準備で忙しいのに
読み始めると、止まらない。
私は、1977年の出版した
『死の棘』島尾敏雄(著)
の本を読んでいたので
すぐに、この『狂う人』も
読んでみたくなったのだ。
1977年に読んだ
この『死の棘』はその当時
話題になって、色々な賞を
取って、その後も映画に
なった。
1977年は私は大学生
で、奥野健男さんの講義
を取っていて(日本文学)
その関係で島尾敏雄さんの
講義を大学で聞いたことも
ある。講義内容は奄美の
言葉の講義であった。
島尾さんはその頃は、身体が
痩せていてあの細かった指を
思い出す。
奥さんのミホさんが亡く
なったのを新聞で発見して、
懐かしさと、島尾敏雄さん
の顔を思い出した。
梯さんの本は、かなり時間
を掛けて、深い闇の部分を照
らしているように感じた。
奥野健男さんの三島由紀夫の話も思い出すが、三島が自決したとき、教えていた大学
(多摩美術大学)の生徒が奥野さんの講義している教室に学生が押し寄せたとのこと
である。
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