恩師の思い出
昨年高校時代に教えて
頂いた、美術の先生が
昨年75歳で亡くなった。
高校を卒業してから群馬
県で始めての個展で、お会い
したのが思い出される。
最後にお会いしたのは
私の前橋での個展の後で、
先生夫婦が私の展示を観に
来て、たまたま私が会場に
居なかったので、ご自宅
に招待された。
2年前のことだ。
その時、お茶席で抹茶
を頂いたのがお会い
した最後であった。
今年、奥さんから
先生が亡くなったと
お知らせを頂いて
すぐに、ご自宅に
伺って、お線香を
上げさせてもらった。
その時に奥さんから
形見として、土門拳
の写真集を頂いた。
限定本でかなり貴重
な本なのだが・・・。
それから、陶芸の
粘土も、先生が使用していた
ものを頂いた。
先生は高校の教員に
なったが、陶芸家に
成りたかったのだと
奥さんに聞かされた。
・・・初めて聞いた
ことばかりで、もう少し
陶芸のことを色々聞き
たかったと後悔した。
お茶室も先生が手作り
したのだが、最後に
お茶室を観させて
頂き、貴重な時間を
頂いたのは本当に
良い思い出になった。
最後に、先生は私が
美大に行く時に、母に
進めてくれたのだが、
「本当に長岡に美術
の方に進むように言った
のは良かったのかな
・・・」と言っていた
と奥さんに聞いたが
今となっては感謝
しかな。
先生の生前最後に
お会いした時に
その時のお礼を
直に伝えることが
出来たのは本当に
良かったと思う。
今年3月の私の個展
は先生は観に
これないので、
先日ご自宅にお花を
持参した折に、私の
新作を数点、仏壇のそばに
広げて観て頂いた。
先生は天国でどう私
の作品を批評しているのか?
眼を閉じて、少し考えてみた。
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