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2019年10月 5日 (土)

原田マハの本を読む

先日原田マハの本

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『美しき 愚かものたちの

 タブロー』を読んだ。

これは、先月行われた

国立西洋美術館の設立60

周年の記念行事と

関連した、小説である。

 松方コレクションがどの様に

して、国立西洋美術館で

展示されるようになったのか

を丹念に描いた小説

(ノンフィション)である。

私が何時もこの美術館を

訪れた時、常設展で見かける

作品はこんな困難な時代

を経て、ここに展示されて

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いるのか知らなかったの

だが・・・。

 松方幸次郎の思いや

戦時中にナチスから作品

を守った人や、フランス

から吉田茂がどうやって

この作品を日本に

取り戻すことが出来たのか

が分かった。

 感動の実話がそこF0104004_1203568

にあった。

ゴッホのあの有名な

アルルの寝室の絵は

今、フランスのオルセー

の美術館の所有になって

いるが、本来は上野の

この美術館にあって

しかるべきなのである。

この絵はフランスから

返還されなかったのだ。

描いた本人も、松方も

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すでに故人なのだが

作品は永遠に残って

ゆくだろう。

 先日NHKの日曜美術館

でモネの睡蓮の修復

を放映していたが

その作品も松方のコレクション

だったのだ。

 作品の裏側に色々な物語

があると言うのを今更ながら

実感した。

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