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『利休にたずねよ』の映画を観て
もう一度、その小説を読んだ。
かなり忘れていたことが、思い出され
さらに、感動した。
それから、利休についての本を図書館
から借りて、その家系図を参考に
少し調べた。
あの自殺した娘の名前がおせん
であることや利休の前妻のこと
息子のことなど色々と興味が
尽きない。それから茶室『待庵』
についても『利休 茶室の謎』
瀬地山 澪子 著 を読んだ。
ここに韓国から日本に連れて
こられた人の話があり(虜囚の
人々 の項目)、これも『利休に
たずねよ』の小説の土台に
なったのではないか。
いずれにしろ、興味が尽きないこと
が多い。
美 と言うのはどう言うものかまた
日本人にとって茶の意味は・・・。
木槿の花が何故本の表紙になって
いるのかも理解した。
最近、畑の草取りも一段落
して、本格的に制作をしている。
教員展に出品する作品は
昨年から制作していた2作品だ。
イーゼルに掛かっている作品は
自分のシャツを紙漉きした物。
そのポケットに収まっているのは
エポキシ樹脂で制作した植物。
これは少し苦心の跡が・・・。
それから、先日作った額の中に
紙漉きの作品を設置した。
この作品は、パラフィンを
溶かして制作した。
この色の半透明の美しさ
に負けない、画面構成に
なれば良いと思って制作した。
額の制作は作品と同じように
時間と手間が掛かった。
この裏側にも紙漉きをしている。
やはり、裏もコーテイングすると
じょうぶになる。
ともに、蜜蝋で紙を固くしている。
この作品の後、今現在は次の
来年1月の展示作品を制作中
である。
これは今構想中で試行錯誤
が続いている。
毎回、低温火傷や臭気と戦い
ながらの制作だ。
蜜蝋の扱いもまだまだ修行
が足りない。
しかし、完全ではないぶん面白い。
その制作過程の中に可能性がある。