- クリストファー・プリースト: 奇術師
これは、映画化(2006年)されて、小説と合わせて観ると面白い。
タイムマシンをテーマに描いた作品で、読み応えがある。 (★★★★)
- 小川洋子: 薬指の標本
彼女の感性が研ぎ澄まされている作品で、フランスで映画化された。彼女の小説の中で一番好きな小説だ。彼女の小説を全部端からから読んでもやはりこの小説が個人的には一番好きだ。 (★★★★★)
- ジェフリー・フォードの: 『白い果実』
ジェフリー・フォードの3部作の一つで、未来幻想小説。
『記憶の書』、『緑のベール』と読み進むと作品の全体像が明らかになるが、『緑のベール』では主人公(語る人)が別人になる。
なかなか以外な結末で、彼の探偵小説や主人公が絵描きの
小説もなかなかの読みごたえがあり、他の作家とかなり違い、新鮮な感じを受けた。 (★★★)
10月から新しい高校に非常勤講師で
教えに行くことになった。
なかなか準備に大変で、
まずは掃除から始めた。
物が溢れて、何が何処にあるのか
分類するのに時間が掛かる。
うっかり生徒の作品を捨てられず
なんとか、教卓だけは物を置く
をスペース確保した。
窓から見える風景は少し
心を癒す。
授業の準備はこれからだ・・・
少し不安もあるが、
なんとか頑張ろう!!
パネルを作り、
その上に紙漉き
をする。
画面が大きい分
なかな大変だ。
これから本制作である。
小川洋子著『とにかく散歩しましょ』、
KAWADE 道の手帳 『深沢七郎』を
前橋のけやきウオーク内の紀伊国屋
で購入した。小川さんの本はすべて
読んでいる?・・・と思う。
今回もつい買ってしまった。
愛犬のラブの話など読んでいて
いろいろな発想力に、
つい引き込まれる。
深沢七郎の本は楢山節考
や、笛吹川、人間滅亡の唄、
みちのくの人形たち・・・など
若い頃読んだ本の中では
とんでもなく刺激的で、知れば
知るほど味わい深い人物だ。
彼を愛して集まって来る人達
の話や、人嫌いであるにも
かかわらず人好きであると言う
矛盾。時々古本屋で彼のまだ
持っていない本があるとつい
手をだしてしまう。
毒薬のようなそして麻薬
のような人だ。
この人の本を教えてくれた
大学の先輩は、東北にいる。
あの地震のあと、
どうしているのだろうか・・・。
今日は教室の仕事の後で、パネル
を作る。
ちょうど120号のキャンバスと同じ
大きさだ。
後ろの木組みが大変時間が掛かった。
表は、ベニヤでこれから作品を作る。
なかなか慣れていないので、
久しぶりに作ると色々
気になるところが多い。
それから先日、井上靖の
『しろばんば』が読みたくて図書館
に行ったが・・・図書館が休みで、
本が借りられなかった。
残念・・・。『しろばんば』には
彼の子供時代が詳しく描いている。
これも映画『我が母の記』の
中に少し出てくるようだ。
今月は井上靖を少し読んでみたい。

『わが母の記』 井上靖著 を読む。
なかなかの文章で、久々に文学を
読んだ気分を味わえた。
内容は自分の母の介護日記
のようで、ノンフィクションのようだ。
私の母のことが忍ばれて、短い
時間で読んでしまった。
この映画も観てみたい。
きっと、樹木希林の演技が
見ものなのだろう・・・。
『東京物語』、『銀の匙』、『野菊の墓』
等などの映画や、小説の場面が
ダブってきて、なつかしさや、自分の
母の介護の体験も思い出されて・・・
切なさの中に味わい
のある文章に感銘を受けた。
今日はゴーヤのカーテンが
雨に濡れている。

朝から、地域の消化訓練に行く。
今日は幾分、
秋らしい気温になった。
ゴーヤの実も小ぶりだが、
少しずつ数が増えてきた。
毎日水やりを欠かせない
のだが、こうやって
生き生きしている蔓を見る
のも良いものだ。
その横でユリが咲いている。

このユリは何時からか、
自然に此処に根付いたのだが、
時々ここで雨がえる
が、うたた寝をしていることもある。
今日はゴーヤの完塾した実
を、味噌汁に入れて食べた。
甘くて、なんとなく
おいしゅうございました。
若林奮(酒井忠康著)の本を読む。

それが『若林奮 犬になった彫刻家』である。
若林の作品は、セゾン現代美術館や
死後収蔵した作品(近代美術館)を観て
いたが、埼玉の浦和美術館でも
『これは本ではない』展
《2010年11月 開催》での彼の作品
を観た。また東京の多摩美術大学の
美術館の『若林奮 くるみの樹』展には
行けなかったが、カタログを購入した。
彼の作品の特に『振動尺 試作 Ⅱ』
には魅了を感じる。
そして、自然と自分の距離を分析し、
追求するドローイングも惹きつけられる。
哲学者であるのか?詩人であるのか?
作品から多くのものを
感じることができる。
この間、骨董ジャンボリーで購入した
印刷屋さんの引き出しを、飾りケース
にしてみた。
アクリルのドアを観音開きにして
塗装も木目を活かして、
アンティーク調にしてみた。
以前に作ったケースも写真
を載せてみたが・・・。
今年のそれは、スペース
が狭くて、なかなか物が
入らないのが難点である。
ただこのケースを作るのに
それぞれ一週間ないし、
2週間以上かかるのだ。
金具や工具、ビス等々
それぞれ、なかなか決まらない。
技術も必要だし・・・ただ途中で
諦めるわけにはいかないので
なんとか完成させた。
小川洋子の作品『最果てアーケード』
を読む。
これは、漫画の原作のようで、
後日調べたら色々と面白かった。
作品の内容は昔の商店街の
物語で、そこで売られている
商品のことや、店主の物語を
描いている。
その中でも、
遺髪レース(遺髪で編んだレース)
の物語はこの中でも一番面白いし、
よく考えている。
物に対する偏愛がよく出ている。
小川洋子の独特な文章で、良くできて
いる。やはりそこには《死》のイメージ
が貫かれて描かれている。
黒玉スイカが出来て切ってみた。
なかなかの出来で、甘味も格別
な美味で、かなり満足。
こんなスイカが出来るとは夢にも
思わなかった。一人では食べ
きれずに、ほうぼうに配る。
それから、最近は朝顔も
かなり大きくなり、屋根に
届きそうだ。
朝晩の水遣りが大変なのだが・・・。