- クリストファー・プリースト: 奇術師
これは、映画化(2006年)されて、小説と合わせて観ると面白い。
タイムマシンをテーマに描いた作品で、読み応えがある。 (★★★★)
- 小川洋子: 薬指の標本
彼女の感性が研ぎ澄まされている作品で、フランスで映画化された。彼女の小説の中で一番好きな小説だ。彼女の小説を全部端からから読んでもやはりこの小説が個人的には一番好きだ。 (★★★★★)
- ジェフリー・フォードの: 『白い果実』
ジェフリー・フォードの3部作の一つで、未来幻想小説。
『記憶の書』、『緑のベール』と読み進むと作品の全体像が明らかになるが、『緑のベール』では主人公(語る人)が別人になる。
なかなか以外な結末で、彼の探偵小説や主人公が絵描きの
小説もなかなかの読みごたえがあり、他の作家とかなり違い、新鮮な感じを受けた。 (★★★)
夏休み前から制作していた作品
が完成する。
後は、どう展示するかを考えて
額を作ることになる。
作品の支持体は手漉き和紙で、
(真ん中は厚いトレーシング
ペーパーにろうそくの煤を付けた)
蜜蝋でコーティングした後クレヨン
とパラフィンで着色し、円の枠は
ひも状のカラーの物(たぶん
水引用の物)を使用。
作品制作においては、かなり
試行錯誤した。
自分の中では色の混色や、
全体のバランスが難しかった。
高校野球をテレビで見ながら制作
していたら12時を過ぎてしまった。
育英もすごいものだと感心する。
決勝戦の明日が楽しくもあり、
怖くも感じる。
世の中一発逆転もあるのだと
実感した。
≪作品部分の拡大≫ 右の図
工房の夏季講習が終了した。
そこから、毎日午前は畑仕事
(草退治)をし、午後は自分の
制作をしている。
右のクワガタは教室で佐藤君
が制作したものだ。
畑の手入れもスイカの場所が整理
されて、麦わらと土が耕耘機で
かき回されたところだ。
毎日猛暑で、草退治をしてからは、
何もできずに、クーラーにひたすら
あたるばかりになった。
最近はそれでも何とか制作を始めた。
しかし、アトリエがある二階は温度が
40度近くあり、制作していると
汗が作品の上に飛び散る。
(床に作品を置いて制作している)
それから、アイロンも使用して
いるのでかなり気力が無いと
制作できない。(蝋を溶かしている)
今日は群馬の育英高校の甲子園
での試合を見ながら制作した。
驚いたことに、途中で相手のピッチャー
が足の痙攣で、9回に途中降板
してから、育英が逆転勝利した。
こんなことがあるんだと思うと・・・。
畑仕事で自宅で足のこむらがえり
で痙攣して、のたうちまわって
いた先日の自分
が情けなく思う。
ちなみに私が美術講師で育英に
勤めていた時に拾った中庭にあった
ウチワサボテンが私の花壇で元気に
成長している。
このサボテンも何時かは、
花を咲かせてもらいたいのだが・・・。
額を作りが終了する。
何とか額を作り終える。
今日は、病院へ急患として治療に行く。
包帯を引っぺがされて、軟膏
を塗られた。
しかし、帰宅してもかなり血が滲んで
なかなか痛い。
アトリエのごみを掃きながら、掃除
をしていても痛い。
今日は外は暑すぎて、人間が増々
夏は住みにくくなっているのを実感
する。
制作もこのエアコンの無い時期
にアトリエでは夜中12時過ぎでないと
出来ない。
今、読んでいる本はアメリカ人の作家の
ラブクラフトで、夏はやはりミステリー
が良い。
現実はもっとミステリーなのだが・・・。
高碕図書館から全集を借りたので
少しずつ読んでいるが・・・。
結末までの話が少しじれったい。
最近購入した骨董品の額をつくる。
これはジャムカバーで購入したフランス
製の金具である。
かなり前から欲しくて、意を決して
購入したのが今年である。
何が良いか・・・これは説明するのが
難しいのだが、並んでいる金具が
気に入ってしまったのだ。
これを作品の中に使用しても良いの
だが、観ることで色々発想できる
ので額に入れることにした。
まず、在庫の古い額を再利用
して高くするため違う材料を
加工して接着してから金具の
土台をフェルトの上に固定した。
(アクリルで
固定)
制作する時に電気のこぎりで木
を切ったのだが・・・自分の指も
切ってしまい、今包帯をしている。
今どうなっているのか気になるが
・・・爪と一緒に肉が切れたので
・・・見たくない・・・。
それでも額を作る自分は・・・。
先日来、廃品の缶の箱や厚紙
の箱をまとめて、入れ物を作った。
下の部分は木の箱で、全体に布
の端切れを貼った。
シールや飾りのパーツを張り
付けて完成した。
その後に、紐を付けて運び
やすくした。
赤いピンクの布には金魚がプリント
してあり、かなり前に東京で購入
したものだ。
先日布を砕いたものを今日は
漉いてみた。
今回はこんにゃくの粉
を入れみた。
強度がますと言うので
ためしてみたかったのだ。
これから乾燥させると、かなり
作品の表情が変わる。
この作品はシャツの襟とポケット
のみ原型を残して、その他は
ソーダ灰で1時間程煮て、金づち
で叩いて繊維を砕いた。
後は、天日干しなのだが、明日は
天気が悪いようだ。
とにかく、その間に作品を
-数個制作したい。
今度の制作は
布を砕いて紙漉きの
ように、漉くことにした。
まず布を裁断して、ソーダ
灰で一時間煮た。
それから叩いて繊維を
ぼろぼろにして漉くこと
にした。
かなり時間が経っても繊維
が崩れない。
あまり、これに時間を掛けても
いられないのだが・・・。
次回は漉くことになる。
昨日グループ展用に
作品に足を付ける。
会場に展示する為に少し
高くしないといけないので
必要なのだ。
これも、初めてのことなので
どうなのかと思うが・・・。
この足はM8ボルトのねじ込み
式で、金具を色々選んで
木を加工した。
組み立て式なので、また
バラすこともできる。
今度の展示は、少し立体
の物が多くなる。
今、アクリル板を切って作品
のケースを作っている。
この仕事もかなり気を使う。
時間が掛かったが、
物入れが完成した。
基板は、紙の箱だが、再生紙を
塗って布の端切れを張った。
端切れは、自分が色々溜めこんだ
思い出深い品物だ。
最後に、蜜蝋仕上げをして布
の継ぎ目を保護した。
かなりの時間が掛かってしまい
大がかりな物になってしまって
当初の軽い気持ちに比べると
思い入れがかなり強くなって
しまった。
ちなみに寸法は高さ21㎝
幅23㎝、長さ54㎝である。
裏の写真も載せておく。
物入れの上の部分は蝶のレース
を貼った。
一番苦労した点は、物入れ部分の
くぼんだ穴に布を貼るのにかなり
時間が掛かった。大変やりにくい部分
で、なにもここまでやらなくても良いの
だが、自分のポリシーが許せないのだ。
困ったものだが、しかたがない・・・。
布の質感と模様が何とも言えない
味があって面白いと自分では思っている。
最近、箱(紙)が溜り、ほとんど今までは
アトリエの隅にオブジェを入れたり、コラ
ージュ用に保管場所として平積みに
していたが、これを物入れにするこ
とにした。まず小さな箱を組み合わせ、
中に仕切りとして、ラップなどの使用済
みの紙筒を切り揃えて、周りを再生紙
で紙漉きをした。
たいした物でもないが、なんだか 
要塞のような、オブジェ作品の様な物
入れになった。
四角い手前の空間は牛乳の紙パック
を組み合せた物だ。
時間が掛かるので、億劫になると
なかなか制作できないが。
構想1年、なんとかなりそうか・・・?
これを天日で乾かして蜜蝋を塗れば
(エンコスティック)完成だ。