- クリストファー・プリースト: 奇術師
これは、映画化(2006年)されて、小説と合わせて観ると面白い。
タイムマシンをテーマに描いた作品で、読み応えがある。 (★★★★)
- 小川洋子: 薬指の標本
彼女の感性が研ぎ澄まされている作品で、フランスで映画化された。彼女の小説の中で一番好きな小説だ。彼女の小説を全部端からから読んでもやはりこの小説が個人的には一番好きだ。 (★★★★★)
- ジェフリー・フォードの: 『白い果実』
ジェフリー・フォードの3部作の一つで、未来幻想小説。
『記憶の書』、『緑のベール』と読み進むと作品の全体像が明らかになるが、『緑のベール』では主人公(語る人)が別人になる。
なかなか以外な結末で、彼の探偵小説や主人公が絵描きの
小説もなかなかの読みごたえがあり、他の作家とかなり違い、新鮮な感じを受けた。 (★★★)
ぐんたまトリエンナーレが

先日17日から始まった。
作品の展示に時間が掛かった
が開催した会場で始めて
我が子がお披露目された心境だ。
他の作品も知名度の高い
人の作品が展示されていた。
作品の素材も様々である。
教員仲間の下田さん、柳さんも
展示している。
『トリエンナーレ』も、もう5回で
つまり1回から15年経っている

ことになる。
年月の速さを思ってしまう。
なかなか、私も展示作品を
出すだけで、それ以外あまり
関わりがない人ばかりだ。
でも下田会長が頑張って
まとめていて、大変だと思う。
頭が下がる。

なかなかできることではない。
作品の素材も様々であるが
女性の作家がかなり多い。
また、大学在学中の生徒も数名
展示していた。
強矢さんはこの工房出身で、今度
卒業してイタリヤに行くとのこと
である。
作品は版画と油絵であった。
緻密で少しユーモアがある作品だ。
写真モノクロの作品(版画)がそれだ。
それとは別の所に、油絵があった。
その他気になった作品が色々あった。
こけし作家や、ドイツで賞を取った山口
さん夫婦(電池のデザイン)等々。
アニメからの影響がある若い作家も
いる。(芦村・大竹・さん)

また日本画の原さんのような作家
もいたり、日展、二紀会の重鎮や
若手もいる。
多彩な才能を会場で色々と観る
ことができると思う。
岡本さんは妙義石門など群馬県の
風物を作品にしていた。(抽象)
それから、西川君は多摩美の

同級生なのだが、椅子を二点
出していた。
なかなか観ごたえがあった。
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今日は、ぐんたまトリエンナーレの

作品の完成をさせるべく、庭で
作品の取り付けを行う。
各パーツをボードに固定する作業だ。
丸椅子の上に、ボードを置き
その裏から、ビスでパーツを固定した。
なかなか位置が決められず、二階
から眺めたり、メジャーで測ったり
を繰り返して何とか固定して、ビニール
シートで梱包した。
後は16日(木曜)に運び
出すことになる。
写真上が固定前で、下のそれが
固定後の写真だ。
下の写真は空に雲が掛かり、作品の

色が自然に観える。
ウルトラマリンブルーがしっとり
観える。
今日は午後、先日干して置いた
大根を漬物にした。
今年は、12キロの大根を漬けた。
どんな味になるのか、楽しみだ。
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収穫した大根や白菜を干す。

毎年大根の干し方で紐の
掛け方が分からず、ネット
の動画で確認をすることに
なる。
一年に一遍しか大根を
干さないのだからしかたがない。
小さい大根は切干大根
用に干した。
白菜も収穫して先日漬物

にした。この白菜漬けの
味は子供の頃のあの味
が今でも忘れられなくて
今回初めて栽培したもの
で漬物にしてみた。
仕事始めは昨日であったがやはり
生徒に教える仕事は精神的に大変
なことが多い。
作物を育てることも、色々大変なのだが
生徒に愛情を持つのと同じようにやはり
愛情が出てくる。
だから作物は粗末にできない。
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年末から制作していた小品

が仕上がった。
もう少し手を入れれば良い
のだが、あまり手を入れ
過ぎるのも良くない。
完成の前から、アクリルの
ケースを作って置いたので
完成と同時にケースを
取り付けた。
作品は蜜蝋による、
エンコスティックで、器の様な
ガラスも取り付けた。
このガラスは、もう何十年か前に
手に入れたものである。
ある拍子に器が半分に割れて

しまい、それをここに使用したのだ。
中の人物は写真のコラージュである。
コラージュも色々制作したが、やはり
難しい・・・。何故写真なのか・・・その
必然性を追求すると。
作品の根幹を語らなければならない
のでここでは画像を観てもらうしか
ない。
アクリルケースを切って加工した
作品ケースも何回作っても数ミリ
違ったり、して苦労した。
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ぐんたまトリエンナーレが
近づいて制作も大変になってきた。
忙しさで尻に火が付いたと言おうか・・・
パネルに作品を設置して
二階のアトリエから観たのが
上から2番目の写真だ。
このままでは背景が明るすぎるの
で、やはり着色することにした。
今日はセメントの床の作業場で
色付けの作業をしたのだが
電熱線の上に置いた蜜蝋と
テレピンの液体から炎が1mも
上がって驚いた。
すかさず、いらない布をかぶせて

炎は消したが・・・髪の毛は少し
燃えてしまった。
尻に火が付かず、髪の毛に火が
付いたと言う、おちにもならない
話だ。
年賀状も作れず、こんなことを
している・・・。
それでも制作できることの楽しさ
は本当になににもまして
代えがたいものだ。
2014年 1月17日(金)から
高碕のシティーギャラリー
で行っている。〔22日(水)まで〕
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『利休にたずねよ』の映画を観て
もう一度、その小説を読んだ。
かなり忘れていたことが、思い出され
さらに、感動した。
それから、利休についての本を図書館
から借りて、その家系図を参考に
少し調べた。
あの自殺した娘の名前がおせん
であることや利休の前妻のこと
息子のことなど色々と興味が
尽きない。それから茶室『待庵』
についても『利休 茶室の謎』
瀬地山 澪子 著 を読んだ。
ここに韓国から日本に連れて
こられた人の話があり(虜囚の
人々 の項目)、これも『利休に
たずねよ』の小説の土台に
なったのではないか。
いずれにしろ、興味が尽きないこと
が多い。
美 と言うのはどう言うものかまた
日本人にとって茶の意味は・・・。
木槿の花が何故本の表紙になって
いるのかも理解した。
最近、畑の草取りも一段落
して、本格的に制作をしている。
教員展に出品する作品は
昨年から制作していた2作品だ。
イーゼルに掛かっている作品は
自分のシャツを紙漉きした物。
そのポケットに収まっているのは
エポキシ樹脂で制作した植物。
これは少し苦心の跡が・・・。
それから、先日作った額の中に
紙漉きの作品を設置した。
この作品は、パラフィンを
溶かして制作した。
この色の半透明の美しさ
に負けない、画面構成に
なれば良いと思って制作した。
額の制作は作品と同じように
時間と手間が掛かった。
この裏側にも紙漉きをしている。
やはり、裏もコーテイングすると
じょうぶになる。
ともに、蜜蝋で紙を固くしている。
この作品の後、今現在は次の
来年1月の展示作品を制作中
である。
これは今構想中で試行錯誤
が続いている。
毎回、低温火傷や臭気と戦い
ながらの制作だ。
蜜蝋の扱いもまだまだ修行
が足りない。
しかし、完全ではないぶん面白い。
その制作過程の中に可能性がある。
紙漉きをして作品を制作しているが
なかなか乾燥しなくて進まない。
隣の写真は、作品の額なのだが
これも太陽が照らないと、乾燥
しないので、蜜蝋作業ができない。
乾燥器も使わないといけないの
だろうが・・・。
とにかく他の作業をするしかない

ようだ。
急に寒くなり、樹脂作業も湯煎
しないと樹脂が固まらない。
天気が良い時に蜜蝋を温め
ていたら、かなり煙が出てしまい
もろに吸入してしまった。
咽てしまったが・・・。
蜜蝋自体は体に害はないのだが
扱いが色々難しい。
晴れたら、色付け作業が待って
いる。
『永遠のゼロ』百田尚樹著を先日読んだ。

なかなかページ数があり、
仕事の合間に読んだので、途中
もう一度読み返した所があった。
零戦に関しては、宮崎監督の
映画もあったり、(設計した堀越二郎
が主人公)、何か近年世間では
零戦に感心があるようだ。
作品は感動ものだが、
最後の方に主人公の謎が
解けてくるのだが、良く考えた
構成だと思う。
ただミステリーの感じもあり、
ただの戦記ものではないのが、

新しいのではないだろうか。
戦争の悲惨さの観点や、
歴史を考える上で色々参考になる。
最近観た映画の山本五十六
と相まってイメージが膨らんだ。
それから同じく、『海賊とよばれた男』
これも百田著であるが、完読した。
こんな人がいたのか
・・・読みつつ驚いた。
日昇丸事件は何処かで聞いた
ことがあったような気がするが、
出光氏が本に書かれた史実
そのままである人物だと言う
ことに驚きを感じた。
日本人の中にはこんな
すごい人が歴史の中に
沢山いるのではないだろうか。

私たちがもっと学ばなければならない
歴史が、教科書の裏に幾つもある。
大学の時に、読んだ『夜と霧』
ヴィクトール・フランクル著、
それから千田夏光著の
『禁じられた戦記』、亀井勝一郎の
著作など・・・。
ドキュメンタリー映画
『ゆきゆきて神軍』等々・・・
どんどん思い出す。
安部総理がこの『海賊とよばれた男』
を推奨するのは、分かる気がする。
今現在、靖国参拝の件でニュースを
騒がせているが、この本では日本人
の強さと、誠実さをもう一度考えさせる
側面も多いにあるのではないだろうか。
中之条ビエンナーレ 追記

私が会期中に観た作品を
ピックアップしてみた。
右側の写真が半谷さん
の作品で、六合村の花楽の
里に展示していた。
風に揺れて回転して、自然の中
で調和していた。
沢渡の丸伊製材の中庭に

接地していた、石坂さんの
『大気の住処ー木(気)の流れ』
は木のダイナミックな
作品で、円陣の中に
座れる椅子もある。
なにか、人間の気の流れも
感じとれて木の生命力と
あいまって、迫力のある

作品である。
JAあがつま倉庫の横
に設置されていた大野さん
の作品はガソリンスタンド
の跡地を利用した作品で
石庭の中に廃車が置か
れていた。
大野さんとその場所で話

をお聞きする機会があって
大変興味深かった。
彼の作品は、六合村の日蔭
にも、別な作品が展示されていた。
これも大作で、迫力のある作品だ。
先日帰宅する時、久しぶりに沢渡
温泉の共同浴場に入ったが、色々な
作品に大いに刺激を受けたことの
実感で心が満たされたのを思い出す。