最近のトラックバック

小説

  • クリストファー・プリースト: 奇術師
    これは、映画化(2006年)されて、小説と合わせて観ると面白い。 タイムマシンをテーマに描いた作品で、読み応えがある。 (★★★★)
  • 小川洋子: 薬指の標本
    彼女の感性が研ぎ澄まされている作品で、フランスで映画化された。彼女の小説の中で一番好きな小説だ。彼女の小説を全部端からから読んでもやはりこの小説が個人的には一番好きだ。 (★★★★★)
  • ジェフリー・フォードの: 『白い果実』
    ジェフリー・フォードの3部作の一つで、未来幻想小説。 『記憶の書』、『緑のベール』と読み進むと作品の全体像が明らかになるが、『緑のベール』では主人公(語る人)が別人になる。 なかなか以外な結末で、彼の探偵小説や主人公が絵描きの 小説もなかなかの読みごたえがあり、他の作家とかなり違い、新鮮な感じを受けた。 (★★★)

作品リスト

  • 眠れるエリニュエス
    最近制作した作品を紹介します。
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2013年6月 5日 (水)

『花鳥の夢』を読む

少ない時間を使って『花鳥の夢』を読む    Img_new

著者は山本兼一さんだが、

『利休にたずねよ』の作者でもある。

『等伯』 上、下巻 の 安部 龍太郎

の本の感動のまま読み進めたの

だが・・・。

 こちらは永徳の内面の葛藤を中心に

描いている。

初めの等伯の妻になる きよ 

永徳が惚れてしまうところは少し

納得のいかない部分だ。

 等伯とのライバル心を全面に

出したかったのだろうが、

はたしてきよがほんとうに絵描き

だったのか疑問だ。

 『等伯』の本とは別物と考えれば

それで良いのだろう。

 山本さんは日本画の知識が豊富

で、あたかも狩野永徳の横でレポート

しているように文章を書いている。

すごいものだと感心する。

 実際残されている永徳や等伯の

作品もすごいものだ。

2013年5月25日 (土)

ジョルジュ・ムスタキ について

ジョルジュ・ムスタキが23日に

亡くなったと8502718_o1ニュースで聞いた。

79歳であった。

彼の『私と孤独』は何度も聞いた。

私が自分で買ったLPの中でも、

これはかなり聞き込んだものの

一つであった。

 私が、山の学校に勤めていた時

仕事を終えて、その当時プレーヤー

が無くて、音楽室で聞いていた。

歌詞の最後に・・・

 Non, je ne suis jamais seul

avec ma solitude.

 とフランス語で歌っている。

私は孤独ではない・・・孤独と一緒だから。

その当時このフレーズは自分そのものだった

ような気がする。

 謹んで冥福を祈る。

 

2013年5月10日 (金)

布漉きをする

先日布を砕いたものを今日はCimg1152

漉いてみた。

今回はこんにゃくの粉

を入れみた。

強度がますと言うので

ためしてみたかったのだ。

これから乾燥させると、かなり

作品の表情が変わる。

この作品はシャツの襟とポケット

のみ原型を残して、その他は

ソーダ灰で1時間程煮て、金づち

で叩いて繊維を砕いた。

 後は、天日干しなのだが、明日はCimg1153

天気が悪いようだ。

とにかく、その間に作品を

-数個制作したい。

2013年5月 5日 (日)

布を漉く

今度の制作はCimg1148

布を砕いて紙漉きの

ように、漉くことにした。

まず布を裁断して、ソーダ

灰で一時間煮た。

それから叩いて繊維を

ぼろぼろにして漉くこと

にした。Cimg1147

かなり時間が経っても繊維

が崩れない。

あまり、これに時間を掛けても

いられないのだが・・・。

次回は漉くことになる。

2013年4月16日 (火)

村上春樹を読む

先日発売された、村上春樹のImg_new_2

『色彩を持たない多崎つくると、

彼の巡礼の年』を読んだ。

少し読むと、彼の本の『ノルウエー

の森』を思い出した。

その上、殺人犯を見つけようと

思うまでに考えが、先に先行した。

しかし、なにも解決しない結果

になったのだが・・・。

本の中にジャズやクラッシックが出て

きてなかなか興味を持て、面白かった。

しかし・・・。

とにかく今の時代であるから、

小説も様々なものが出てくるもの

なのだろう・・・。

2013年4月 8日 (月)

『等伯』 安部龍太郎 著を読む

 この春から

 『等伯』 安部龍太郎 著 を読む。Touhaku_1_2

 上巻の方は、家系や政治状況

の説明と登場人物の多さで挫折しない

でこの先読み終えるか・・不安だった。

なにせ、学校の春の準備に3人展、

等々あって・・・。そんなに時間が無

かったのでどうなることかと心配したが、

あらかた、高崎線内の東京行きの

電車の中で、遂に下巻まで辿り着き、

尚も、下巻はあっと言うまに引き込

まれて読了した。

 等伯の奥さんが亡くなるところは

思わず涙がこぼれた。

 下巻で利休の話が出てきたが

『利休にたずねよ』 山本兼一 著 

を思い出した。

この場面では、芸術を守ると言う

ことはどう言うことか・・・。

また制作の苦悩などが描か

れていて興味が尽きなかった。

Touhaku_2_3

 

2013年4月 1日 (月)

3人展 開催

3人展が始まる。Cimg1093

今日は、オープニングで夕方

6時まで会場にいた。

会場に行く前に、日本橋三越

で開催されている、予備校で

教えて頂いた、高森登志夫さん

の個展を観に行った。

日本橋は東野圭吾のミステリー

小説の『麒麟の翼』の麒麟像

を観たかったので、写真を撮ってCimg1085

きた。

 今年1月のテレビで、その映画

を観ていたので・・・。よく観ると

すばらしいものだ。

 三越では、高森さんにカタログにサインを

してもらった。これも貴重なものだ。

家宝の一つだ。

 自分の展示は何とか13日まで開催して

いるので、知り合いが観に来て欲しい

ものだ。

2013年3月29日 (金)

桜咲く

桜が満開になる。Cimg1073

忙しくて、なかなか満開の桜を

じっくり観ることができない。

こころを、無にして自然の中に

自分を置き、じっくり

花見をたいものだ。

この写真は我が家の畑に

咲いているさくらんぼの花

だ。この写真はまだ満開

にならない時に撮影した

のだが・・・。

この畑も今年で最後Cimg1071

の花見である。

此の畑も売ることにした。

父が植えたさくらんぼだが

6月ごろから夏にかけて

アメリカシロヒトリに葉っぱ

をすべて食べられてしまい

無残な姿になってしまう。

 せめて自分の手を離れる

前まで手入れして置きたい

と思っている。

2013年3月23日 (土)

高碕映画祭に行く

今日高碕映画祭へ行く。Cimg1069

初日、若松浩二監督の

『11.25 自決の日』を観た。

これは三島由紀夫の自決の映画だ。

ずいぶん前から何故三島はこの事件

を起こしたのか、分からなかった。

情報もなく悶々として、かなり時間が

たって、この映画のことを知ったのはCimg1070

若松監督が亡くなった報道を新聞で

読んだからである。

 先日映画を観る前に調べたら

ネット上で色々知ることができた。

その中に三島の生首の写真があって

驚いた。

 映画の最後に、映画の中で森田必勝

を演じていた満島真之介さんが檀上

に出てきて、色々なエピソードを話した。

あの頃の時代背景が蘇ってきた。

2013年3月19日 (火)

展覧会の告知

 右のハガキの案内のように1

4月1日(月)~13日(土)まで

3人展が行われる。

会場は東京の銀座1丁目の

ギャラリー 福山 だ。

今、展示準備で大忙しである。2

2年前の個展は4月ここで行った

のだが、地震の一か月後なので

東京は人もまばらで、ネオンも

暗かった。

電車の中も暖房は無く、服

をいっぱい着込んで寒さ

をこらえたことを今でも

鮮明に覚えている。

大学時代の友人に会えれば

良しとしなければ・・・。

作品も最後は誰かに観て

もらって始めて完成なのかも

しれない。

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